ビタミンB1
ビタミンB1とは、科学物質名をチアミン(thiamine)といい、糖質代謝に関与する補酵素として働き、
炭水化物や糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをする水溶性ビタミンです。
ビタミンB1は、心臓の機能の安定など、筋肉の機能を正常に保つために必要な水溶性ビタミンです。
また、ビタミンB1は、糖質を栄養源として使っている脳神経系、中枢神経や末梢神経の正常化などの働きにも関係しています。
ビタミンB1は、摂取した糖質や脂質を効率よくエネルギーに変える働きをするため、
摂取エネルギー1000kcalあたり0.45mg必要とされています。
ビタミンB1を多く含む食品は、酵母や米糠、豚肉、鶏レバーや牛レバー、ウナギ、カツオ、豆腐、胡麻、大豆などの豆類に多く含まれています。
ワラビ、ゼンマイ、貝類、鯉などの淡水魚には、ビタミンB1の働きを低下させる「アノイリナーゼ」という物質が含まれています。
「アノイリナーゼ」は、ビタミンB1を分解する酵素ですが、加熱によって分解できます。
ビタミンB1は、糖質の分解に必須なため、甘い物の食べ過ぎ、お酒の飲み過ぎなどにより、糖質を過剰摂取した場合は、
摂取した糖質を効率よくエネルギーに変えるために、ビタミンB1が多く必要になります。
ビタミンB1が不足すると、糖質を主なエネルギー源としている脳神経系に影響が現れます。
また、ビタミンB1の不足は、糖質からのエネルギー産生不足になり、疲労倦怠感、食欲不振などを引きおこします。
ビタミンB1の欠乏症としては、「脚気(かっけ)」などがあります。
「脚気(かっけ)」とは、全身倦怠、腱反射消失、四肢の知覚障害などの末梢神経障害、心筋が冒されると、心拡大、心不全などの症状が出ます。
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