αリポ酸

αリポ酸とは、チオクト酸(thioctic acid)とも呼ばれる物質で、 その酸化体のβリポ酸と区別するためαリポ酸と呼ばれています。 αリポ酸は、ドイツでは糖尿病合併症予防の治療薬として、アメリカでは肝臓疾患の治療に利用されてきたビタミン様物質です。 αリポ酸の作用は大きく2つあり、糖の代謝促進と抗酸化作用です。

厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課より、チオクト酸は医療用医薬品として 「通常成人1日10mg〜25mgを静脈内、筋肉内または皮下に注射」等の用法・用量が設定されている成分のため、 「自らの責任において食品の安全性を確保するため、過剰摂取しないよう必要な配慮をするとともに、 消費者への情報提供を適切に行うこと。」とされています。

医薬品としてのαリポ酸は、チオクト酸(注射用、10mg〜25mg)、 チオクト酸アミド(顆粒剤、経口で1日10mg〜60mg)として利用されています。 αリポ酸の適用は、「激しい肉体疲労時にチオクト酸の需要が増大したとき」、「亜急性壊死性脳脊髄炎」、 「中毒性(抗生剤のストレプトマイシン、カナマイシンによる)および騒音性(職業性)の内耳性難聴」となっています。

ただし、αリポ酸の効果がないのに、月余にわたってαリポ酸を漫然と使用すべきでない。という注意があります。 また、αリポ酸の副作用として、食欲不振、悪心、下痢などがあります。 αリポ酸は、2004年の食薬区分の改正を受けて、食品用途での使用が認められました。 αリポ酸は、治療目的で使用する場合の摂取量は、1日当たり600mgとされていますが、 サプリメントとして摂取する場合は、メーカー推奨量は1日100mg程度です。

食事から摂取した糖質は、体内で解糖の最終産物である「ピルビン酸」に変化してミトコンドリアに運ばれます。 そこで、αリポ酸によってアセチルCoAに転化し、TCA回路(クエン酸回路)で代謝されます。 αリポ酸の体内量が少なくなると、糖がエネルギーとして代謝されず肥満の原因になります。

また、αリポ酸の抗酸化作用は、ビタミンC、ビタミンEの400倍の強さを持つといわれていますが、 αリポ酸の抗酸化物質としての特異性は、細胞膜の脂肪性領域と細胞内の水溶性領域の両方で働くことができることです。 αリポ酸は、水溶性ビタミンや脂溶性ビタミンの様に作用が限定されず、さらに分子量が小さいので体のすみずみまで浸透しやすいことです。

【 αリポ酸(チオクト酸)の妊娠中・授乳中の摂取について 】
αリポ酸(チオクト酸)の妊娠中・授乳中の摂取はお控えいただくか、担当医にご相談ください。 αリポ酸(チオクト酸)は体内に存在する補酵素ですので、安全性については特に問題ないとは思われるのですが、 妊婦さんや授乳婦さんを対象にした臨床は道徳上行なうことができず、安全性については十分なデータががないことから、 万が一のことを考えてお控えいただいたほうがよろしいと思います。

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