プロビタミンA

プロビタミンAとは、生体内でビタミンAの効力を示す物質(レチノール)に変換されるものの総称で、 「ビタミンAの前駆体」とも呼ばれます。 カロテノイドの中に、プロビタミンAと非プロビタミンAがありますが、 発見されている約600種類のカロテノイドの中で、プロビタミンAは約50種類程度です。

カロテノイドは、生物界に広く分布する赤や黄色の脂溶性色素で、炭化水素系の色素成分の「カロテン類」、 水酸基などの形で酸素を含む色素成分の「キサントフィル類」に大きく分けられます。 カロテノイドの中のプロビタミンAは、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、クリプトキサンチン、エキネノンなどがあり、 非プロビタミンAは、ルテイン、リコピン、ゼアキサンチンなどがあります。

カロテン類のプロビタミンA(α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン)は、体内でレチノールに変わり、 肝臓や小腸粘膜上皮細胞でビタミンAとして機能します。
カロテン類は、ニンジン、ホウレン草などの緑黄色野菜に含まれ、クリプトキサンチンは、ミカンなどの柑橘類に多く含まれています。

プロビタミンAのα-カロテン、β-クリプトキサンチンは、β-カロテンの半分の変換率で、 レチノールが2分子結合したβ-カロテンが、最も効率よくレチノールに変換されます。 しかし、重量あたりで見るとβ-カロテンはビタミンAの約1/12の作用しか示しません。

また、ビタミンAを食事から摂取すると、脂質とともに小腸粘膜上皮細胞に吸収されます。 一定量のビタミンAは肝臓に貯蔵され、他は血液によって各組織のタンパク質と結合し、組織を健全に保護する働きをしています。

一方、プロビタミンAのβ-カロテンの場合は、体内でレチノールが不足すると、必要量だけがレチノールに変換されます。 変換されないβ-カロテンは、脂肪組織に蓄えられるか、または排泄されるため、 多く摂取しても過剰症の心配はほとんどありません。

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