レスベラトロール
レスベラトロールとは、ポリフェノールの一種で、赤ワインやブドウの皮などに多く含まれる物質です。
レスベラトロール(resveratrol)は、ブドウ果皮から発見され、赤ワインからも検出されています。
レスベラトロールは、ブドウ以外ではザクロやピーナッツ、タデ科の多年草やイタドリにも含まれています。
健康食品の原料として使われるレスベラトロールは、ブドウ果皮、種子、芽や葉です。
高カロリー食の継続摂取は、代謝の恒常性維持を阻害し、心臓病や糖尿病のリスクを高めます。
レスベラトロールの寿命延長効果は、高カロリー食摂取時でも、空腹時と同じ経路で代謝を活性化する作用によるものです。
レスベラトロールの作用は、サーチュインを活性化させ、代謝とエネルギー産生の恒常性を調節し、老化を制御していると考えられています。
サーチュインとは、「脱アセチル化酵素」のことで、
サーチュインは活性化されると、体脂肪、血圧、血糖値、中性脂肪値などが改善されていき、寿命が延びることが確認されています。
レスベラトロールの機能性として注目されているのは、英国科学誌「ネイチャー」誌の発表で有名となった「寿命延長効果」です。
1997年には、レスベラトロールの抗ガン効果の論文が発表されています。
それによると、レスベラトロールは、イニシエーション、プロモーション、プログレッションの発ガンプロセス、
主要3段階全てにおいて、抗ガン作用を示すことが明らかになっています。
また、認知症やアルツハイマーに、効果があるとする報告もあります。
その他、アンチエイジング、抗メタボリックシンドローム、抗酸化作用、抗炎症作用、女性ホルモン様作用など、多様な機能性が報告されています。
注意するのは、レスベラトロールは、漢方に使われる虎杖根(イタドリ)にも含まれていますが、
その根の部分は、国内の食薬区分で医薬品に属し、食品への使用は認められていません。
また、イタドリの根茎部のレスベラトロールは、ブドウ由来のレスベラトロールより含有量が多く、
価格が安く、海外では広く流通しているが、健康食品の原料として取り扱う企業は、十分な注意と慎重な対応が必要です。
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