ラフィノース
ラフィノースとは、三糖類のオリゴ糖で、分子式 C18H32O16 です。
ラフィノース(raffinose)は、D-ガラクトース、D-グルコース、D-フラクトースの各1分子から構成され、スクロース(ショ糖)にガラクトースが結合した形です。
ラフィノースは天然のオリゴ糖で、甜菜(ビート)から抽出し、分離・精製して得られる糖なので、ビートオリゴ糖ともいわれます。
甜菜(ビート)は砂糖大根ともいわれ、主に北海道の大地で育てられています。
甜菜(ビート)は、秋の収穫時期になり気温が低くなると、甜菜(ビート)自身が凍結を防ぐために、細胞内にラフィノースを蓄え始めます。
ラフィノースは、甜菜(ビート)、ユーカリ樹液、大豆等に比較的多く含まれ、キャベツ、ブロッコリー、アスパラガスなど、植物に広く含まれています。
ラフィノースは、ビート糖の副産物であるビート糖蜜から、クロマトグラフィー(物質を分離・精製する技法)によって抽出し精製され、結晶化して得られます。
結晶化したラフィノースは、極めて吸湿しにくい特長を有しています。
ラフィノースは、他のオリゴ糖にみられる酵素を利用した製造法ではなく、ビート糖蜜から分離・精製して得られる純粋な天然のオリゴ糖です。
ラフィノースの甘味度は、スクロース(ショ糖)の約20%強です。
ラフィノースは、砂糖に極めて近い上品な甘味を有していますが、カロリーは砂糖の約半分でエネルギーになりにくい糖です。
また、ラフィノースにはビフィズス菌増殖効果があり、消化酵素によって胃や小腸で消化吸収されることなく大腸に達します。
大腸に達したラフィノースは、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増殖源となり、悪玉菌といわれる大腸菌やウェルシュ菌等を駆逐します。
ラフィノースは、公的試験機関による急性毒性試験・変異原生試験の結果、安全であることが確認されています。
また、ラフィノースは、整腸作用で厚生省の評価による「特定保健用食品の素材」として認可されています。
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