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リン脂質

リン脂質とは、細胞を構成する原形質膜、細胞膜の主要な構成成分で、構造中にリン酸エステル部位をもつ脂質です。 リン脂質(phospholipid)は、グリセロールを共通構成成分とするグリセロリン脂質と、スフィンゴシンと化合するスフィンゴリン脂質の2つが存在します。

リン脂質は、水になじむ性質のある親水性基(リン酸)と、水となじまず脂質となじむ性質のある疎水性基(脂肪酸)の両方を合わせ持っています。 これを両親媒性脂質といいます。両親媒性脂質は、脂質二重層をつくり、細胞膜を構成しています。 リン脂質は、親水基(頭部)と疎水基(尾部)があり、 体液中では頭部が外側を向き尾部が内側をむくと言う形で、生体膜の二重層(脂質二重層)を形成しています。これが生体膜の基本構造となります。

リン脂質は細胞膜を正常に保ち、体内で脂肪が運搬・貯蔵される際にタンパク質と結びつける役割をし、 細胞膜の透過性(細胞膜を通って物質が出入りすること)を維持するのが主な役割です。 また、摂取したリン脂質は、グリセロール・遊離脂肪酸・リン酸塩、に分解されて、体の細胞膜に合ったリン脂質に再合成されて利用されます。

体内のリン脂質の中で最も多いレシチンは、製造する原料によって、大豆レシチン、卵黄レシチンなどがあります。 レシチンなどのリン脂質が不足すると、細胞膜の正常な働きを保つことができなくなったり、血管にコレステロールがたまるなど、 動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病につながる症状を引き起こします。

ホスファチジルコリン(レチシン)は、グリセロールに飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸がそれぞれ1つ付き、 残りの1つの置換基にリン酸が結合したホスファチジン酸がその前駆体であり、リン酸にさらにコリンが結合することでホスファチジルコリンとなります。 リン酸と結合する物質はコリン以外にも様々で、それぞれで性質が異なります。 レチシンは、体内の各組織に広く分布し、血清中のリン脂質中の66%はレチシンで、リン脂質の中で最も多く存在します。 レチシンは、肝臓での脂質代謝や脂質の運搬、リン酸基の供給源などの役割を担います。

ホスファチジルエタノールアミン(ケファリン)は、ホスファチジン酸のリン酸基にエタノールアミンがエステル結合してできたものです。 ケファリンは主に血小板に存在し、血液凝固因子のひとつとして働きます。 ホスファチジルセリン(セファリン)は、ホスファチジン酸のリン酸基にアミノ酸のセリンが結合したものです。

ホスファチジルイノシトールは、ホスファチジン酸のリン酸基にミオイノシトールが結合したリン脂質です。 ホスファチジルイノシトールには、ミオイノシトールに2つのリン酸が付いたホスファチジルイノシトール2リン酸もあり、 ホスファチジルイノシトール2リン酸は、分解過程でイノシトール3リン酸を生成します。

アミノアルコールのスフィンゴシンと脂肪酸は、アミド結合と呼ばれる方法で結合し、この状態をセラミドといいます。 セラミドに、さらにリン酸とコリンが結合したものをスフィンゴミエリンと呼びます。 スフィンゴミエリンは神経組織に多く含まれ、その名が示すとおり神経線維のミエリン鞘の構成成分でもあります。

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