リコピン
リコピンとは、リコペンとも呼ばれるカロテノイドの一種で、トマトやスイカなどに多く含まれる赤い色素成分です。
カロテノイドは、動植物に含まれる赤、橙、黄色などの天然の色素成分で、抗酸化作用を持っています。
カロテノイドは大きく分けて、炭素と水素のみでできている「カロテン類」、それ以外の元素を含みできている「キサントフィル類」という2種類があります。
リコピン(lycopene)はカロテン類に分類され、水にほとんど溶けない脂溶性であることから、油と一緒に摂取することによって体内への吸収率が高まります。
カロテン類には、β-カロテンのように摂取すると、体内でビタミンAに変換されるものと、変換されないものがあります。
体内でビタミンAに変換できるカロテン類は、ビタミンAとしての効力をもつためプロビタミンAと呼ばれています。
また、リコピンやルティンやは、ビタミンAには変換できないので、非プロビタミンAと呼ばれています。
リコピンは抗酸化作用が強く、リコピンの抗酸化作用はβ-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上ともいわれています。
リコピンの抗酸化作用は、生活習慣病の原因となる活性酵素を抑える働きや、脂肪を蓄積する脂肪細胞の成長を抑制する働きがあります。
また、リコピンは、紫外線によって生じるメラニンの生成を促進する活性酸素を消去するとともに、メラニンの生成に必要な酵素「チロシナーゼ」の働きを抑えます。
このリコピンの働きにより、シミやソバカスなどの原因を抑え、美白・美肌に有効に働くとされています。
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