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リモノイド

リモノイドとは、柑橘類の主要な苦味成分で、ミカン科とセンダン科の植物に存在するトリテルペン誘導体の総称です。 リモノイド類には、リモニン、ノミリン、イチャンギン、オバクノンなどがあり、 酸性リモノイドでは、ノミリン酸、デアセチルノミリン酸、イソリモニン酸などがあります。

これらのリモノイド類のうち、リモニンやノミリンは、果実中では主に配糖体の形で含まれています。 リモノイド(limonoid)の苦味閾値は7ppm〜12ppmとされ、リモノイドを豊富に含む柑橘類を食べると、口に入れてから若干遅れて苦味を感じます。

リモノイドの機能性については、解毒酵素活性の増強(デトックス効果)、高コレステロールの抑制効果、中性脂肪の抑制効果、 発ガン抑制効果等が認められています。 一方、リモノイドは害虫などに対し、防虫効果、摂食忌避作用、摂食阻害作用があることが報告され、 安全な天然成分で、防虫効果のある天然有機化合物として利用されています。

防虫効果があるリモノイドは、ニーム(インドセンダン)に含まれるリモノイド化合物で、 ニーム(インドセンダン)から、リモノイドの有効成分を生成することができます。 ニームに含まれるリモノイドで、防虫効果があるリモノイドは少なくとも19種類あり、 このリモノイドのうち、重要な効果がある成分は、アザディラクチン、サラニン、メリアントリオール、ニンビンです。

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