レシチン

レシチンとは、リン酸にビタミンB群のひとつである「コリン」が結合してできた、リン脂質の一種です。 リン脂質は、他の脂質と異なり、エネルギー源になるだけでなく、体内で様々な働きをしていることが知られています。

レシチンは、体を構成する細胞の細胞膜をつくる重要な成分で、すべての細胞に欠かせない栄養素です。 レシチンは、すべての細胞の中で働き、必要な栄養分を吸収し、不要な物質を排泄する、出入り口の門番の役目をしています。 レシチンが少なく動きが悪いと、細胞は十分な働きができません。

また、レシチンは、重要な薬理作用も発揮しています。 細胞の呼吸促進、脂質を強力に乳化し運搬する(コレステロールの血管壁への沈着を防ぐ)作用、新陳代謝促進作用、解毒作用などです。

このようにレシチンは、体内で不可欠な物質であるので、不足すると様々な障害が起こります。 免疫力が低下し、病気への抵抗力がなくなる、疲労、不眠、動脈硬化、高血圧、糖尿病、心臓病、腎臓病、肝臓病、 神経性疾患、悪玉コレステロールの沈着、などの症状の原因となるといわれています。

また、レシチンには、脳の機能に重要な睡眠の質を向上させる働きがあり、 自律神経の副交感神経を活性化する作用(イライラや興奮を鎮める作用)、 リラックスさせる効果もあると言われ、アルツハイマー型の認知症の予防効果も期待されています。

レシチンの乳化作用

レシチンはその構造中に、水と油の両方の性質を持っているため、乳化作用があります。 乳化作用とは、細胞内の水溶性物質と脂溶性物質を、溶け合わす事ができる作用です。

細胞の中身は、タンパク質をメインにして核酸や脂質など、様々なものが溶けて混ざった物質から成っています。 細胞の中に栄養分を取り入れたり、細胞から老廃物を排泄できるのも、このレシチンの乳化作用です。

また、レシチンには、脂肪を微細に分解するなどの作用から、血液中の中性脂肪を溶解し、 コレステロールや老廃物を溶かして排泄するのを助けます。

このことから、動脈硬化や高血圧の一因とされる、コレステロールの血管壁への沈着を防ぎ、 細胞内や血液中でのコレステロール値を調整してくれます。

レシチンの代謝作用

タンパク質と協力して、肝臓内に脂肪が過剰に蓄積するのを防ぐ働きがあるコリンは、レシチンを構成する物質の一つです。 そのため、コリンが欠乏すると、レシチンの合成も行われません。

レシチンは、解毒器官である肝臓で、様々な代謝作用を円滑にする働きがあります。 レシチンは、解毒にも重要な物質で、腸内の老廃物が毒素となって体液内に吸収されるのを防ぐ作用もあります。

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