ユキノシタ茶
ユキノシタ茶とは、ユキノシタ科ユキノシタ属の半常緑多年草「ユキノシタ(雪ノ下)」の健康茶です。
ユキノシタは、本州、四国、九州などに分布し、沢沿いの岩場など、湿り気の多い半日陰の場所に生育しています。
ユキノシタの葉は円腎形で、葉の表面には葉脈に沿った模様があり、ユキノシタの葉の裏面は紫色を帯びて、特に若葉で鮮やかな紫色になります。
ユキノシタは、5月〜6月にかけて花茎を伸ばして多数の花を咲かせ、花に先立ち地表面に多数の匍匐茎を出し、その先端に新しい個体を形成します。
「ユキノシタ(雪ノ下)」の名前の由来は、寒い冬に雪の下になっても、緑の葉が枯れないことから、「ユキノシタ(雪ノ下)」と呼ばれるようになりました。
ユキノシタの生薬名は「虎耳草(こじそう)」で、葉の形状が虎の耳に似ていることから付けられました。
ユキノシタは、古くから民間薬や一年中採れる山菜として人々に親しまれてきました。
ユキノシタの葉は、塩で茹でにして、酢味噌和え、辛し和え、ゴマ和え、汁の実、煮物などにできます。
ユキノシタの生の葉は、良く洗ってから水気をとり、油で揚げるとユキノシタの葉の天ぷらになります。
ユキノシタは、硝酸カリウム、塩化カリウム、クエルシトリン、アルブチン、ベルゲニン、
クロロゲン酸などの成分を含んでおり、利尿作用、消炎作用、清熱、解毒、涼血の効果があります。
また、ユキノシタの生の葉は、湿疹、気触れ、霜焼け、軽い火傷、腫れ物など、皮膚の疾患に効果があります。
ユキノシタは「ミミダレグサ」とも言われ、耳のただれ、化膿性中耳炎に、新鮮なユキノシタの葉の搾り汁を、患部に塗ると効果があります。
ユキノシタの葉の搾り汁は、痔の痛みにも効果があり、患部に塗ると痛みが和らぎます。
ユキノシタ茶は、心臓病、肝臓病による軽い浮腫みに効果があり、ユキノシタの乾燥した葉「虎耳草(こじそう)」を、
10gを1日量として、400mlの水に煎じて煮詰めたものを、食前または食間に1日3回服用します。
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