よもぎ

よもぎとは、日本全国の山野に自生するキク科の多年草です。 よもぎ(蓬)は、春先の若葉は草餅に搗き込むことでよく知られ、非常に身近な薬草として古くから親しまれてきた植物です。 よもぎ(蓬)の葉は、ビタミンやミネラルの含有量が多く、特にβ-カロテンが100g中に5300μgと、ホウレン草の4200μgを凌いでいます。

また、よもぎ(蓬)の葉を漢方では「艾葉(がいよう)」といい、消炎、収斂、止血、止瀉薬として使われています。 よもぎ(蓬)は他の生薬との合方で、腹痛や下痢止め、利尿、解熱、鎮咳、便秘、動脈硬化、慢性肝炎など、応用範囲が広い薬草です。

よもぎ(蓬)には、老化防止につながる生体内過酸化脂質抑制作用があるとする報告があります。 よもぎ(蓬)の作用機構は、フリーラジカル(遊離基)の消去作用で、 よもぎ(蓬)中のカフィータンニン類がSOD活性と同様の作用のあることが明らかにされています。

よもぎ(蓬)のカフィータンニンには、ヒト白血球でのアレルギー物質の「ロイコトリエン」の生成を抑制するという報告もあり、 よもぎ(蓬)がアレルギー性疾患に有効である可能性を示すもので、既によもぎ(蓬)のエキス含有の石鹸やシャンプーなども市販されています。

また、よもぎ(蓬)が、ガンに効果的だとする研究報告もあります。 これは、よもぎ(蓬)の成分中に発見された「インターフェロン・インデューサー(インターフェロンを増やす物質)」 を使いマウスで実験したところ、ガン細胞が減少していくのが認められました。

沖縄に自生する「琉球蓬(ハママーチ)」、「西蓬(フーチバー)」も野草茶として広く使われ、いずれにも強い抗酸化能が確認されています。 また、琉球蓬では、肝障害の抑制、尿量の増加、血糖降下などの効果。 西蓬のエキスによる腫瘍増殖抑制試験(マウスにザルコーマ180を移植)では、腫瘍細胞の増殖を抑制することが認められました。

また、お灸の煙には強い殺菌作用があり、お灸に使われるモグサの原料として、 日本では「大よもぎ(大蓬)」「山よもぎ(山蓬)」「えぞよもぎ(蝦夷蓬)」が使われ、 中国では「チョウセンヨモギ」の葉の裏の白い線毛が使われています。 よもぎ(蓬)の加工食品では、よもぎ麩、よもぎパン、よもぎ餅などがあります。 韓国では、肝機能改善作用がある「サザバルヨモギ」を熟成させた健康食品などがあります。

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