ヤムイモ
ヤムイモとは、 ヤマノイモ、ナガイモ、自然薯(じねんじょ)を含むヤマノイモ属の食用種の総称です。
ヤムイモは、栄養的には炭水化物(粉末で約87%)と食物繊維(粉末で約10%)が中心です。
ヤムイモ100g当たり、カルシウム28.9mgと、鉄10.7mgの含有量が多いのが特徴です。
ヤムイモは、アフリカや熱帯アジアにかけての広い地域で主食として栽培され、ヤムイモの種類は600種〜700種あると言われています。
ヤムイモは、フィリピンでは「ウベ(ube)」の名があり、塊茎を切ると鮮やかな赤紫色を呈するところから「パープル・ヤム」や、
ヤムイモを乾燥後に微粉末にした健康食品素材を「パープル・ワイルド・ヤム」と呼んでいます。
ヤムイモで特に注目されるのは、赤紫色の色素成分であるアントシアニン(ポリフェノールの一種)をはじめとする
ファイトケミカル(植物微量成分)が多く含まれていることです。
ポリフェノールは、タンニンやカテキン、フラボノイドなどを含めた総称ですが、ヤムイモの総ポリフェノール含量は9.31%にも及びます。
アントシアニンは、眼の疲労回復や近視予防効果で知られる物質です。
さらに、体内で活性酸素の生成を抑制することを通じて、発ガン・動脈硬化・心疾患・炎症性疾患を予防し、老化現象を抑制する働きもあります。
漢方で滋養・強壮・強精・止瀉薬とされる「山薬(さんやく)」や、ヤマノイモの滋養強壮効果は、
含有成分のサポニンの働きに加えて、ネバネバ成分であるムチン(ムコ多糖類)が、タンパク質の効率的な代謝を促すことによる作用とされてます。
ヤムイモにも、サポニンの様にステロイド核を持つ、いくつかの物質があり、そのひとつが「ジオスゲニン」です。
ジオスゲニンは、副腎でつくられるホルモンで“若さを保つホルモン”として知られる「デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)」の前駆体となる物質で、
女性ホルモンの失調によって生ずる、月経前症候群、子宮内膜症、過敏性乳房、不定愁訴、骨粗鬆症、更年期障害(高血圧、のぼせ)、
乳ガンなどを防ぐことに寄与する物質とされています。
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