遊離アミノ酸
遊離アミノ酸とは、生体内に遊離の形で存在するアミノ酸です。
遊離アミノ酸はアミノ酸の一種ですが、タンパク質を構成しないで、体内に単体で存在しているアミノ酸になります。
この遊離アミノ酸は、血液や臓器・筋肉の内部にフリーの状態で蓄積されたもので、約1%程度が遊離アミノ酸の形で存在しています。
遊離アミノ酸は、臓器や筋肉中でタンパク質が合成される際に、不足しているアミノ酸があれば補填する働きを持っています。
体内に入ったタンパク質は、酵素の力でアミノ酸に分解され、体に必要なタンパク質や酵素、ホルモンに合成されます。
しかし、分解されたアミノ酸が、全て再合成されるわけではありません。
細胞や血液中には、アミノ酸が分子のままで蓄えられているものがあり、そのようなアミノ酸を「遊離アミノ酸」とい言います。
遊離アミノ酸は、肝臓や筋肉などの組織内だけに限らず、血液中にも多く存在して体内を循環しています。
どこかの体内組織で手持ちのアミノ酸が不足すると、血液中のアミノ酸を取り込んでタンパク質作りの材料にします。
反対に、組織内の遊離アミノ酸が過剰になると、血液中に放出し、アミノ酸の量を調節するのに遊離アミノ酸は使われます。
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