桃(もも)
桃(もも)は、バラ科サクラ属の落葉中低木の果実で、中国北部が原産です。
古代中国では、桃に長寿の効があると考えて“仙薬”とされ、長生の実、仙果などと呼ばれ、邪気を払う果物として珍重されました。
桃の果肉の主成分は、糖質(ショ糖)です。
桃のビタミンCには、肌にうるおいを与える美肌効果や老化防止の働きがあり、食物繊維のペクチンが比較的多いので整腸作用があります。
漢方薬として用いられるのは、桃のつぼみ、種子、葉です。
つぼみ(桃花)にあるケンフェロールという配糖体は、利尿や便秘に有効であるとされ、
種子(桃仁)は、駆血・鎮痛・消炎・解毒・緩下などのほか、高血圧やむくみ、月経異常の改善などにも効能があります。
葉(桃葉)は、消炎、解熱に有効成分が含まれており、桃葉湯『漢方薬湯』にする事により、冬は乾燥肌にうるおいをあたえます。
桃葉の煎じ汁は、汗疹や湿疹に効くので、桃の葉風呂にしたり、罨法(あんぽう)に使います。
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