マンガン
マンガンとは、さまざまな酵素の成分になったり、さまざまな酵素を活性化する栄養素で、
成人の体内に12mg〜15mg存在し、肝臓や腎臓、骨格に分布しているが、特に細胞中のミトコンドリアに多い成分です。
マンガンは、骨の形成に関与する他、酵素のアルギナーゼ、カルボキシラーゼ、SODなどの構成成分として、
糖質や脂質の代謝に働く酵素や抗酸化作用のある酵素など、多くの種類の酵素の成分として、成長や生殖に関係しています。
マンガンは広く食品に含まれますが、肉や魚、乳製品には少なく、植物性の食品が主な供給源で、
全粒穀類、豆類、ナッツ、アーモンド、ライ麦、大麦、大豆、ホウレン草、緑茶など、茶葉にも多く含まれています。
マンガンは必要な量が微量で、植物性の食品を中心に広く食品に含まれていることから、
通常の食生活における欠乏の心配はほとんどありません。
ですが、マンガンが不足すると、発育不全、骨のX線透過性増強、血液凝集能低下などがみられます。
一方、マンガンの過剰症は、静脈栄養など特別な場合の報告に限られることから、摂り過ぎる心配もありません。
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