マクロファージ

マクロファージとは、白血球の一種である単球が変化したもので、ほぼ全身に存在します。 マクロファージを顕微鏡で観察すると、アメーバー状の細胞で、大きさは直径約十数ミクロンです。

マクロファージには多くの重要な働きがあり、その代表的なものが体内のゴミ(異物)を取り除くことです。 マクロファージは、体内に侵入した細菌、ウイルス、又は死んだ細胞を捕食し消化します。

マクロファージの働きは、赤血球数の調整にも深く関わっています。 私たちの体は、数千億個もの赤血球を日々産生し続けています。そして、数千億個もの寿命の尽きた赤血球を日々取り除いているのです。 この赤血球産生と除去に、マクロファージが重要な役割を果たしています。

赤血球は未成熟な状態では、ほかの細胞と同様に細胞核を持っていますが、成熟する過程で核をなくすことが知られています。
マクロファージの中にある酵素が、赤血球のもとの細胞から核を取り出し、核を壊すことで赤血球の成長を促していいます。

また、マクロファージは、寿命の尽きた赤血球の細胞膜に生じた変化を見つけ、 異物を取り除くのと同じシステムで取り除いています。
この様にマクロファージは、体内に入った異物を片付ける働きばかりでなく、 全身を正常な状態に保つために重要な働きをしています。

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