ファイトケミカル
ファイトケミカルとは、植物の色素成分や香気成分などに含まれる、微量化学物質を
「ファイトケミカル(phytochemical)」といいます。
「ファイト(phyto)」とは、ギリシァ語で“植物由来の”という意味があり、「ケミカル(chemical)」は英語で化学的を意味しています。
つまり「ファイトケミカル」とは、植物に含まれる化学成分(機能性成分)を意味しています。
植物には、過酷で流動的な環境変化のなかで発芽し成長を遂げるために、動物にはない様々な自己防衛機能が内包されています。
例えば、植物の種子には、雨風にさらされる野晒しの状態で腐敗を抑えるとともに、
動物に捕食されないように酸化を抑える抗酸化成分や、動物を遠ざける匂いや苦味の成分などが含まれています。
植物には、こうした自己防衛システムが内包されていることもあり、植物の遺伝子は人間の3万5000を遥かに上回る4万種類にも達しています。
そして、そうした植物の自己防衛機能をはじめとする機能性成分が「ファイトケミカル」と呼ばれています。
またファイトケミカルは、太陽光を浴びて育った植物ほど、ファイトケミカルが豊富に含まれています。
例えば同じ作物でも、温室栽培のものと露地栽培のものとでは、ファイトケミカルの量はまったく違い、
自然光に乏しい温室で機械的に作られた作物は、ファイトケミカルの含有量も少くなっています。
同じ様に果物も、太陽の恵みをいっぱいに浴びたものほど、ファイトケミカルが豊富です。
キウイ、バナナ、グレープフルーツ、マンゴーなど、南国の果物にもファイトケミカルが豊富に含まれています。
ファイトケミカルには、「抗酸化作用を持つファイトケミカル」、
「免疫力を高めるファイトケミカル」、「抗がん作用を持つファイトケミカル」などがあり、
ファイトケミカルの効用を活用するには、効用の異なるファイトケミカルを含む食材をバランスよく摂取することが大切です。
- 赤ワインに含まれるアントシアニン、緑茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボンなどのポリフェノール類。
- キャベツ、ブロッコリー、ワサビ、ニンニク、ネギ類に含まれるスルフォラファンなどのイオウ化合物。
- スイカ、トマトに含まれるリコピンなどの脂質関連物質。
- キノコ類に多いβグルカンなどの糖関連物質。
- バナナに含まれるオイゲノールなどの香気成分。
- アミノ酸関連物質。
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