へちま
「へちま」とは、熱帯アジア原産のウリ科の一年生植物で、沖縄では開花から約2週間頃の若い実を食用にします。
「へちま」は、完熟すると繊維が固くなるため、タワシとして用いられるのが一般的ですが、
沖縄では繊維が固くなる前の若い実の「へちま」を食用にしています。
「へちま」は水分が多く、ビタミンCが豊富で、食効として糖尿病や腎臓病によいとされ、沖縄では咳止めや利尿効果もあるといわれています。
「へちま」は、中国の『本草綱目』では、
「煮て食へば、熱を除き、腸を利す。風を去り、痰を化し、血を涼し、血を涼し、毒を解し」と記載されています。
「へちま」特有の機能成分としては、ヘチマサポニン(ルシオサイド)の血小板凝集抑制・血液凝固延長作用が報告されています。
また、「へちま」には、飲酒などで体内に入ったアルコールの、分解を早める作用があります。
これは、ウリ科植物に多く含まれる二つの酵素、ADH(アルコール分解酵素)、ALDH(アルデヒド分解酵素)が作用するためです。
ADH(アルコール分解酵素)、ALDH(アルデヒド分解酵素)の二つの酵素が、アルコールが肝臓に運ばれる前に、
胃や腸でアルコールやアセトアルデヒド(悪酔いの原因物質)を分解することにより、肝臓に負担をかけずにアルコール代謝が行われるためです。
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