ハブ茶
「ハブ茶」とは、エビスグサ(夷草)の種子を使う健康茶です。
エビスグサ(夷草)は、北米原産のマメ科の一年草で、長さ15〜20cmの豆果から30粒余りの小豆大の種子が採れます。
漢方では、エビスグサ(夷草)を「決明子(ケツメイシ)」と呼び、種々の眼病、習慣性便秘、高血圧、肝炎、脚気、浮腫などに用いています。
「ハブ茶」は、エビスグサ(夷草)の種子を乾燥させ、軽く炒ってお茶にします。
「ハブ茶」は、健康増進と強壮、肝臓と腎臓を強くする作用があったので愛飲されていました。
また「ハブ茶」は、マムシ(ハブ)毒にも効くとされたことから、「ハブ茶」の名が付いたともいわれています。
「ハブ茶」の効用について、中国の古い漢方書では「エビスグサの種子(決明子)を煎じて飲めば、腎臓を強化する」と記し、
「その葉を菜にして食べれば、五臓を律し目を明らかにする」など、さまざまな効能があるとしています。
「ハブ茶」の薬効成分の一つに、アントラキノン誘導体という成分があり、
アントラキノン誘導体は、緩下、強壮、利尿などの薬効のほか、高血圧、胃弱などにも有効であることが知られています。
ハブ茶の効能
- 腎臓病によい。
ハブ茶を飲むと水分が大便と共に排出され、腎臓の負担を軽くする。 - 目の疲れや充血を取り除く。
ハブ茶を常飲し、またその汁で目を洗うと目の疲れや充血がとれ、視力の衰えを防ぐのに効果がある。 - 口内炎に効果がある。
口の中が荒れたり、舌が赤くただれたり、また乳児の舌が白くなった時、煮出したハブ茶を3回ほど口に含むか、うがいをするとよい。 - 便秘を治す。
アントラキノン誘導体の緩下作用により。ハブ茶にハチミツを加えると一層効果的。また、決明子に大黄を混ぜて煎じた汁も便秘に効く。 - 胃腸病を治す。
胃腸が弱くて痩せている人はハブ茶を飲むとよい。また、決明子20gにキハダ(黄柏)1gを混ぜた煎じ汁は胃弱に効果的で、キハダの代わりにゲンノショウコ(玄草)を混ぜて飲むと、胃潰瘍に効果がある。
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