フクロタケ
フクロタケとは、テングタケ科のキノコで、学名は「Volvariella volvacea」です。
フクロタケ(ふくろ茸)は中国原産で、中国では「(草磨iツァオグウ)」と呼ばれています。
普通のキノコが朽ち木などに発生するのに対して、フクロタケ(ふくろ茸)は、稲ワラや堆肥などで繁殖する腐生性のキノコです。
フクロタケ(ふくろ茸)の形態は、初期は茶褐色の卵形で袋状になっており、中にキノコがカサはつぼめた格好で入っています。
これが和名「フクロタケ(ふくろ茸)」と呼ばれる所以で、生長とともに中のカサが大きくなり、周りの袋が破れ、シイタケのように開きます。
フクロタケ(ふくろ茸)は、食用には傘が開く前のつぼみ状態が好まれますが、どちらも味覚に差はありません。
フクロタケ(ふくろ茸)は、欧米でもストロー・マッシュルームと呼ばれ、一般に使われるキノコで、
中華料理はもとより、タイ料理『トムヤムクン』にはかかせない食材です。
また、フクロタケ(ふくろ茸)は、中国では薬膳キノコとしても珍重され、
その薬効は「降圧作用があり、伝染病に対する抵抗力を増し、傷口の治りを早め、壊血病の予防に用いる。」とあります。
そして、フクロタケ(ふくろ茸)に含まれる多糖成分、β-(1→3)D-グルカンには、抗腫瘍作用があり、生体の防御機構を強化する作用があります。
その他、フクロタケ(ふくろ茸)には、溶血作用のあるタンパク質「ボルバトキシン」が含まれ、強心作用があることが確認されています。
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