フラクトオリゴ糖
フラクトオリゴ糖とは、スクロース（ショ糖）に１〜３個のフルクトース（果糖）が結合した難消化性オリゴ糖です。
フラクトオリゴ糖（fructo-oligosaccharide）の甘味度は、ショ糖の約30〜60％で、
ショ糖を原料として、糖加水分解酵素であるフラクトシルトランスフェラーゼを用いて生産されています。
天然のフラクトオリゴ糖は、アスパラガス、ニンニク、ゴボウ、タマネギなどの野菜類やハチミツに少量含まれています。
工業的にフラクトオリゴ糖は、高濃度のスクロース溶液に微生物の生産する転移酵素（β-フルクトフラノシダーゼ）を作用させてつくられています。
フラクトオリゴ糖は、生体酵素ではほとんど分解されずに大腸へ達し、腸内細菌によって発酵をうけ、
１ｇ当たり約２kcal（ショ糖の半分）のエネルギーになります。
また、フラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌の増殖を促し腸内菌叢の改善に効果があり、う蝕抑制作用も認められています。
フラクトオリゴ糖のヒトでの有効性については、「おなかの調子を整える食品」、「ミネラルの吸収を助ける食品」として、
フラクトオリゴ糖を関与成分とした特定保健用食品が許可されています。
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