フェルラ酸

フェルラ酸とは、植物の細胞壁を形成するリグニンの前駆体で、特に米糠に多く含まれています。 また、フェルラ酸(ferulic acid)は、フェニルプロペン誘導体の一種で、 遊離状・エステル型・リグニンの形で、微量ながら多くの植物体の様々な器官に広く分布しています。

米糠に含まれるフェルラ酸は、細胞壁などに存在するフィトケミカルで、ポリフェノールの一種でもあります。 フェルラ酸は、他のフェノール類のように抗酸化作用を持ち、活性酸素種などのラジカルと反応し、 活性酸素の除去・強抗酸化性・メラニン色素の生成抑制するなどの働きがあります。

フェルラ酸は、1995年に「化学的合成品以外の食品添加物」として、食品添加物リストに酸化防止剤として掲げられ、 2001年には紫外線カットの化粧品原料として認可されました。 さらに2004年には、フェルラ酸は食薬区分の改正で非医薬品成分に移行されました。

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