フェンネル

フェンネルとは、セリ科ウイキョウ属の多年草で、原産地はヨーロッパです。
フェンネルの学名は「Foeniculum vulgare」で、和名は「ウイキョウ(茴香)」といいます。 フェンネルは、亜種や変種が多く、主に栽培されているのは「ビターフェンネル」と「スイートフェンネル」です。

フェンネルの生理作用は、ヨーロッパや中国で古くから認められ、 フェンネルの精油にハチミツを加えてお湯で溶かし、咳止めとして飲まれていたり、 腹痛や風邪の治療などに用いられてきた歴史があります。

フェンネルは健胃作用に優れ、腸の痙攣を抑える鎮痙作用や小腸の運動を高める作用があります。 さらに、フェンネルは消化を助けて食欲を増進させると共に、腸内ガスの放出や疝痛の緩和にも働きます。

フェンネルは幼児疝痛にも効果があり、スイートフェンネル種子の精油を含有した乳剤を幼児に与えた試験で、疝痛が緩和したという報告があります。
これは、フェンネルの種子に多く含まれる、トランスアネトール、メチルカビコール、フェンコンなどが有効成分と考えられています。

フェンネルは、独特な甘い香りと味で『魚のハーブ』ともいわれます。 フェンネルの葉柄を、魚の腹に詰めて蒸し焼きやオーブン焼きにすると、魚の生臭さと脂っこさを消し、すっきりした風味でいただけます。 フェンネルの種子は、クッキーやパン、ケーキなどの風味付けに利用されています。

漢方で「ウイキョウ(茴香)」は、茴香油を蒸留水に混ぜたもの「茴香水」といい、駆風薬・去痰剤に用います。 「ウイキョウ(茴香)」をアルコールに混ぜたもの「茴香精」といい、健胃・去痰・興奮剤に用います。 日本で「ウイキョウ(茴香)」は、芳香性健胃、駆風、去痰薬として過程薬等に配合されますが、 漢方ではむしろ鎮痛薬として陰寒の小腸疼痛、疝痛に応用されています。

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