ブリ(鰤)
「ブリ(鰤)」とは、スズキ目アジ科ブリ属の回遊魚です。
「ブリ(鰤)」は出世魚です。昔の武将は、出世する度に名前を変える習慣があったので、
成長につれて名前の変わる魚は、出世魚と言われて縁起物扱いされました。
関東地方で「ブリ(鰤)」は、「ワカシ(20cm前後)」>「イナダ(40cm前後)」>「ワラサ(60cm前後)」>「ブリ(80cm以上)」。
関西地方で「ブリ(鰤)」は、「ツバス」>「ハマチ」>「メバル(メジロ)」>「ブリ(鰤)」と、名前が変わります。
この他、「ブリ(鰤)」は、日本各地で様々なパターンで名前が変わりますが、成魚の名前が「ブリ(鰤)」という事は共通しています。
ハマチとは、関西での「ブリ(鰤)」の若魚の呼び名でしたが、「ブリ(鰤)」を養殖する時に、
この大きさで出荷する事が多く、関東で養殖の「ブリ(鰤)」の俗称になっています。
「ブリ(鰤)」は、寒ブリと言われるように、12月〜2月までの厳寒期が旬で、氷見ブリ、能登ブリ、佐渡ブリなど、北陸が名産地です。
「ブリ(鰤)」は、北陸ではかなり陸に近い所を南下してくるので、沖合いに4kmほど突き出した長い定置網をしかけ、
南下してくる「ブリ(鰤)」を効率よく採ります。
「ブリ(鰤)」の養殖ものは、一般に脂ぎった感じが強く、切り身が一様にベージュ色であるのに対し、
「ブリ(鰤)」の天然ものは、ややピンクがかっていることが特徴です。
「ブリ(鰤)」の旨みは、脂肪分が筋肉組織の中に入り込んでいる所にあります。
「ブリ(鰤)」は、脂身の持つトロッとした旨さに、ヒスチジン(アミノ酸)の旨味が加わって特有の風味が醸し出されます。
「ブリ(鰤)」は脂質が多いため、カロリーは高いが(生100gで257kcal)、脂肪酸の組成は良好で、
EPA(イコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)で20.9%を占めています。
また、「ブリ(鰤)」は、一価不飽和脂肪酸のPOA(パルミトレイン酸)が7.1%と比較的多く、
POA(パルミトレイン酸)は、特に脳血管の栄養を補う働きがあるため、脳出血、クモ膜下出血の予防に効果的です。
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