ビフィズス菌

ビフィズス菌とは、1899年にフランスのパスツール研究所のティッシェー博士が健康な赤ちゃんの腸内から発見した菌で、 Y型に分岐した形から、ラテン語で“分岐”を意味する“ビフィッド”(bifid)から「ビフィズス菌」と命名されました。

新生児は、母親の胎内にいるときは全くの無菌状態にありますが、いったん胎内から産まれ出ると、産道の細菌や外界の黴菌の影響を受け、 生後1日目〜2日目で、大腸菌、腸球菌、ウェルシュ菌などが腸内に発生します。
しかし、3日目〜4日目にはビフィズス菌が現われ、有害菌が減り始めます。5日目頃には、ビフィズス菌が圧倒的に優勢(95%〜99%)になります。

ビフィズス菌は、離乳後は10%前後に減り、以後、ビフィズス菌は一定した数を保ちながら成人に至ります。 その間、腸内では有用菌と有害菌のバランスが保たれていますが、老齢期に入ると、そのバランスに変化が起こります。
ビフィズス菌が減り、代わって大腸菌やウェルシュ菌といった有害菌が急速に増え始めます。 このことから“老化は腸内から始まる”ともいわれています。

ビフィズス菌は、ビフィドバクテリウム属の腸内細菌で、ヒトの腸管に生息している腸内菌叢の中の優勢菌の一つです。 ビフィズス菌は、グルコース(ブドウ糖)に作用して、乳酸と酢酸を生産(ヘテロ型発酵)しますが、乳酸生産量が50%(モル比)に満たない程度です。

それは、一般の乳酸菌は酸素の有無にかかわらず増殖するのに対し、 ビフィズス菌は酸素があると増殖できない「偏性嫌気性菌」だからです。

ビフィズス菌から作られる酢酸は殺菌力が強く、ヒトの腸内で腐敗細菌の増殖を防ぐ働きがあります。 また、ビフィズス菌は、腸内フローラ(細菌叢)のバランスをよくして、健康の維持・増進、老化防止に有効なので、 ビフィズス菌はヨーグルトや乳酸菌飲料などに使われています。

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