ナリンゲニン

ナリンゲニン(naringenin)とは、グレープフルーツや夏みかんなど、柑橘類に含まれる天然の色素成分で、 柑橘類の苦味成分の抗酸化フラボノイドのフラバノン系色素成分です。
柑橘類に多くみられるフラバノン系色素成分は、ナリンゲニン、ナリンギン、 ヘスペリジン、シトロニン、リキリチンなどの種類があり、 抗酸化作用をもつポリフェノールのフラボノイド系フラバノン類として分類されています。

グレープフルーツに含まれるナリンゲニンには、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染細胞内での分泌を抑制する働きがあることが、 米ハーバード大学の医学部の研究によって示され、医学誌「Hepatology」に掲載されました。 また、高脂血症のウサギを用いた実験では、ナリンゲニン、又はナリンギンに、動脈硬化を抑制する作用を示すことが報告されています。

グレープフルーツに含まれるナリンゲニンには、肝脂肪の分解を促進する働きがあり、脂肪肝の予防にも効果がありました。 ダイエット製品の中には肝臓にダメージを与える可能性があるものもありますが、ナリンゲニンは天然成分なので安全・安心できる成分としています。

これは、ナリンゲニンがどのように働くかを、培養されたヒト肝癌細胞株Huh7などを使用して実験、分析したところ、 ナリンゲニンが細胞の核内受容体であるPPARα(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α・高脂血症改善薬の主要な標的分子) PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ・糖尿病治療のためのインスリン抵抗性改善薬の標的分子)を増加させ、 LXRα(肝臓X受容体α・コレステロールなどの脂質代謝の制御に関わっている)をブロックしていました。

これは、長期に渡る絶食時に生じるものと同様であり、アトキンスダイエット(低炭水化物ダイエット)で、 自然に起きるものもと同様の作用です。 この研究結果から、グレープフルーツから採れる天然成分のナリンゲニンが、副作用のない成分として、 高脂血症、2型糖尿病など、全体としてのメタボリックシンドロームの改善・予防に期待されています。

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