タウリン
タウリンとは、含硫アミノ酸の一種で、物質名はアミノエチルスルホン酸といいます。
タウリン(taurine)は、主に牡蛎やホタテといった貝類や、マグロの血合い部分、たこなどの魚介類に多く含まれ、
人間の体内では、筋肉、心臓や肝臓などの臓器、脳、眼の網膜などに高い濃度で含まれています。
とくに筋肉には、体内のタウリン量の約70%が含まれています。
タウリンには、血圧を正常値に保つ働きのほか、心臓強化、貧血の予防、血中コレステロールの減少、
肝臓の解毒作用の強化、不整脈・アルコール障害の改善作用などがあります。
肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがあり、タウリンによって胆汁酸の分泌が増えると、血液中のコレステロール値も下がります。
ラットを使った実験で、タウリンの効果が確認されています。
ラットに高コレステロールのエサを与えると、血液中のコレステロール値が上昇していきます。
ところが、エサの中に1%のタウリンを混ぜて与えると、コレステロールの増加が抑えられるという結果が出ました。
タウリンには、交感神経の抑制作用があり、腎臓の働きをよくして食塩過多の高血圧の改善作用があります。
高血圧の原因として、交感神経の働きがあります。交感神経は刺激を受けると、心拍の動きを速め、血管を収縮させます。
血液量が増えて血管が縮まるので、血圧が上昇します。
また、交感神経は腎臓にも作用します。腎臓は身体から塩分と水分を取り除くことで血液量を減らし、血圧の上昇を抑えています。
交感神経は、腎臓のこうした働きにも作用しています。
タウリンは、交感神経を抑制することで、血圧を下げる働きもしています。
タウリンの肝臓機能を高める働き
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