アラビノキシラン
アラビノキシランとは、ペントース(五炭糖)の「アラビノース」と「キシロース」が結合し、構成されている糖類です。
この糖類「アラビノキシラン(arabinoxylan)」は、植物の細胞壁を構成している多糖類の一つ「ヘミセルロース」の主成分です。
ヘミセルロースは、稲、笹、小麦ふすま、トウモロコシ、穀類、豆類など、イネ科植物の細胞壁に多く含まれています。
ヘミセルロースは、不溶性の繊維質の「ヘミセルロースA(不溶性食物繊維)」と、
可溶性の繊維質の「ヘミセルロースB(水溶性食物繊維)」に分離・分解することができます。
アラビノキシランは、この「ヘミセルロースA」と「ヘミセルロースB」の主成分でもあります。
アラビノキシランそのものには食物繊維の効果しかなく、強い生理作用(免疫賦活作用など)は持っていません。
ですが、ヘミセルロースB(水溶性食物繊維)のアラビノキシランに酵素を作用させ、アラビノキシランを変性させることで、
強い生理作用をもつ「アラビノキシラン誘導体」をつくることができます。
従って、ヘミセルロースBから抽出した無変性のアラビノキシランと、酵素反応で変性したアラビノキシラン誘導体は、構造や性質が異なる成分です。
米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体とは、米糠(米ぬか)から抽出されつくられる、米糠(米ぬか)由来の「アラビノキシラン誘導体」です。
米糠(米ぬか)には低分子で可溶性の繊維質「ヘミセルロースB(水溶性食物繊維)」が、米糠(米ぬか)1000g中に、3g〜5gほど含まれています。
この、米糠(米ぬか)のヘミセルロースBを素材に、主成分の米糠(米ぬか)アラビノキシランに酵素を作用させ、
米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体がつくられます。
米糠(米ぬか)アラビノキシランを変性させるために使われる酵素は、大和薬品がアメリカの免疫学者「マンドゥ・ゴーナム博士」と共同で研究開発したもので、
大和薬品が独自に炭水化物分解酵素活性が強くなるように育種されたシイタケ菌(DAIWA−A95菌)を液体培養し、
培養ろ液を部分精製した炭水化物培養分解複合酵素(Carbohydrase Complex)を用いて、米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体がつくられます。
その他、アラビノキシラン誘導体は、原材料や製造法の違いによりいくつかあり、トウモロコシの種皮に由来するアラビノキシラン、熊笹に由来するアラビノキシラン、
古代米に由来するアラビノキシラン、低分子化されたアラビノキシラン、糖鎖アラビノキシランなど、
それぞれに酵素を作用させアラビノキシラン誘導体が製造されてます。
ですが、アラビノキシラン誘導体すべてに、免疫調節作用(免疫賦活活性、免疫強化作用)などの効果・作用が認められているわけではありません。
アラビノキシラン誘導体の中で、最も多くの学会発表・論文が存在しているものは「米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体」です。
「バイオブラン」についても、バイオブランの主成分が米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体であり、
「米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体」=「バイオブラン」ではありません。
それは、バイオブランの成分が、100%米糠(米ぬか)アラビノキシラン誘導体ではつくられていないからです。
※ アラビノキシラン誘導体の商品購入には注意が必要です!
「アラビノキシラン誘導体」を成分とした商品表示の誇大広告、違法商法と思われる販売店や代理店などが数多く存在します。
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