ワイン

ワインは、葡萄の果汁をアルコール発酵させてつくった醸造酒で、赤・白・ロゼ(薄紅)の種類があります。 ワインには、葡萄に含まれている多くの成分、ミネラル、ビタミン、ポリフェノールが含まれ、 体内の抗酸化作用、血圧降下、殺菌作用等、多くの効果が期待されています。

赤ワインには、渋味成分のタンニンや色素のアントシアニンなど、抗酸化作用のあるポリフェノール類が豊富に含まれています。 これらの成分が低比重リポタンパク(LDL)の酸化を抑え、虚血性心疾患の原因となる動脈硬化を予防すると考えられています。

国立健康・栄養研究所は、30〜50代の男性10人に赤ワインを2週間飲んでもらい、 血液中の低比重リポタンパク(LDL)の酸化抵抗性を調べた結果、飲用前に比べ上昇していることが分かりました。 また、赤ワインに含まれるほとんどのポリフェノールに、抗酸化作用があることが確認されています。

ワインに含まれるポリフェノールの含有量は、蒲萄の品種によって異なります。 赤ワインの中でも、カベルネ・ソーヴィニヨンでつくるボルドーワインや、 ネッビオーロが原料のイタリアのバローロなどのワインがポリフェノールを多く含んでいます。

一方、白ワインは抗菌性に優れています。 白ワインは、サルモネラ菌、大腸菌、赤痢菌に対して抗菌作用があることが確認されています。 また、白ワインは腸内細菌のバランスを整えてくれます。 消化促進効果も報告されていて、便秘や下痢を緩和する効果が期待できます。

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